赤い彗星も地に墜ちたものだな。 機動戦士ガンダム キシリア・ザビ
キシリア・ザビの冷徹さが伝わるセリフ
機動戦士ガンダム 最終話 第43話「脱出」内でのキシリア・ザビの言葉。
キシリア・ザビは、ニュータイプ研究機関「フラナガン機関」を創設するなど、早くからニュータイプに着目していた。
機動戦士ガンダム 終盤ではシャアを配下におき、彼にサイコミュ搭載ながら未完成のジオングをあたえ出撃させている。
そしてジオングの識別信号が消えたさいに発した一言が
「赤い彗星も地に墜ちたものだな。」
です。つづけて
「しかし、ガンダムのパイロットがニュータイプとして異常発達したものならば、やむをえぬというところか?」
冷静に状況を分析していることがわかります。
マ・クベ、シャリア・ブルなど役に立つ有能な人間、能力だけをみて側においてきたキシリア・ザビ。しかし用無しとなればさっさと切り捨てていきます。
重用してきたシャアも同じで、情を挟む余地なくバッサリと切り捨てています。
第18話「灼熱のアッザム・リーダー」のなかで、
何よりも国家機密が優先します
と、ガンダムに襲撃された採掘基地を兵士もろとも爆破しています。
キシリア・ザビは、熱血漢のドズルと違い、常に冷静に判断をくだし実行する、軍の指揮官としては超有能です。
話を最終話ア・バオア・クーに戻すと、兄であるギレンを父殺しの罪で処刑。
「私の脱出15分後に、ここを降伏させるがいい」
と、ア・バオア・クーから脱出をはかりますが、察知したシャアにより頭をバズーカで吹き飛ばされるという壮絶な最後を迎えます。
君はもう読んだか?
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 安彦良和
2001年から2011年にかけてガンダムエースにて連載。全24巻 通常版
TVアニメでは描かれなかった、シャアの生い立ち、士官学校でのガルマとの出会いが詳しく描かれています。シャア・アズナブルはなりすまし!? ガルマはやっぱり坊やだな、などなど新たな発見が。
またザビ家の面々もより深く詳しく描かれていて面白い。アニメには登場しないサスロ・ザビや、ザビ家の黒幕はギレンではなくキシリアが暗躍する点など興味深い。
さらにはジオンのモビルスーツ開発の裏側やランバ・ラルとダイクン家のつながりなど、ニュータイプの登場などファーストガンダムの世界がよりリアルに鮮明に迫ってきます。
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