シャア、謀ったな！　シャア！私とて、ザビ家の男だ。無駄死にはしない！ジオン公国に、栄光あれーーっ!!　ガルマ・ザビ　名言　機動戦士ガンダム

「シャア、謀ったな！　シャア！私とて、ザビ家の男だ。無駄死にはしない！ジオン公国に、栄光あれーーっ!!　」は、機動戦士ガンダム　第10話「ガルマ散る」内でのガルマ・ザビのセリフ。

ガンダムを見たことがないという人でも、このセリフ内容と第１０話のタイトルからガルマの最期だとわかるでしょう。

ガルマ・ザビはジオン公国の公王デギンの年をとってからできた子供。愛情をいっしんにうけて育てられた超おぼっちゃま。

ギレン、キシリア、サスロ、ドズルという一癖も二癖もある兄妹が上にいる。クセ強の兄妹にならぬよう育てられたのか、ガルマは素直なおぼっちゃ。

素直すぎるがゆえにシャアの陰謀にまんまとはまっていってしまう。

第１０話では、占領地の市長エッシェンバッハの娘イセリナとガルマとの恋模様が描かれる。

そんなガルマに対しシャアは

前線でラブロマンスか・・・ガルマらしいよ　ぼっちゃん。

と冷笑する。

イセリナは父がジオン嫌いということもありガルマとの恋愛に反対している。ガルマは地球連邦の機密事項、ホワイトベースを奪取することで父デギンの許しを得られるとイセリナに告げる。

それで聞き届けてもらえねば、私も…ジオンを捨てよう

と駆け落ち宣言をするガルマ。シャアならずとも、誰もがおぼっちゃんとわかる発言。「こんな上官は嫌だ」とまるで鉄拳のネタになりそうな発言です。

テレビ版だと前線で女の尻を追いかけているだけのような描かれかたですが、安彦良和氏の「機動戦士ガンダム　THE ORIGIN」では、市長の娘　情報源として接近した経緯が描かれている。

そしてパーティのさなか、ホワイトベースが接近の報がはいりガルマはシャアとともに出撃する。

市街地に入り込んだホワイトベースはガンダムを囮にして突破をはかる。雨天野球場にホワイトベースは身をかくし、ガンダムが敵をひきつけてくるという作戦。

仇討ちをさせてもらう

ガンダムと交戦状態にはいったシャアは、逆にガンダムを利用してガルマをホワイトベースの前へおびき出す。

まんまとシャアにおびき出されたガルマは、背後からホワイトベースの一斉射撃をうける。

ホワイトベースへ特攻をかけるガルマにむけシャアは言う。

ガルマ、聞こえていたら君の生まれの不幸を呪うがいい

君はいい友人であったが、君の父上がいけないのだよ

そしてはじめてシャアに謀られたことを悟るガルマ。

TV視聴者もここまでのシャアの振る舞いから何かあるな、とは思っていたが、ここではじめてその理由がシャアの復讐にあることを知ります。

シャア、謀ったな！　シャア！

私とて、ザビ家の男だ。無駄死にはしない！
ジオン公国に、栄光あれーーっ!!　

最期は男らしくホワイトベースに特攻するも撃破され散ってしまったガルマ。

キシリア姉さんに実力をみせることもできず、イセリナとの恋も実らず、最期の特攻も叶わず、無駄死にはしない！と言いつつ無駄死にしか見えないガルマの死。

しかしガルマの死は、ガルマ国葬、そしてギレンの演説によってジオン戦争継続への国威発揚に利用されます。

父　デギンは、ギレンによって暗殺、ギレンはキシリアによって処刑、キシリアはシャアによる復讐により殺害、兄ドズルは戦死。

ザビ家の中で唯一　国葬となって弔ってもらえたガルマは、ある意味幸せ者かもしれませんね。

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