アニメ『よふかしのうた』について、「ひどい」「つまらない」という声を耳にしたことはありませんか? 本記事では、その理由を原作との違いや物語の結末、さらには続編の有無まで、いろんな角度から掘り下げてみました。
ネガティブ評価の本当の理由は「期待とのズレ」

結論からいうと、ネガティブな評価は作品そのもののクオリティが低いからではなく、むしろ「原作特有のゆったりした物語の進み方」と「視聴者の期待」とのズレが原因と考えられます。
一方で、映像美や音楽は大好評。特に“夜”の幻想的な世界観はアニメならではの魅力として多くのファンを惹きつけています。ちなみに、アニメ第1期は原作のほんの序章に過ぎず、物語の核心にはまだ届いていません。原作では、よりシリアスな人間模様を経て、主人公コウとナズナの関係が感動的な形で結末を迎えます。
アニメ『よふかしのうた』が「ひどい」と言われる理由

アニメ『よふかしのうた』は、美しい映像や音楽が高く評価される一方で、「ひどい」「つまらない」といった声も少なくありません。本章では、その背景にある“物語の進行”と“視聴者の期待”のズレを整理します。
ストーリーが単調で展開が遅い
多くの批判は「展開が遅い」という点に集中しています。第1期では主人公コウとナズナの関係性に大きな進展がなく、「物足りない」と感じた人も多いようです。一般的な1クールアニメに求められる起承転結が不足していたことが一因でしょう。
しかし、この緩慢さは原作の構造に基づいた意図的なものです。実際、アニメ化されたのは全200話以上のうちわずか46話(約23%)に過ぎません。物語の核心に至る前の“溜め”として機能しており、伏線や世界観をじっくり積み重ねるための準備期間ともいえます。
また物語の主軸は二人の関係性の変化であり、夜の散歩や他愛ない会話が中心となります。そのため、大きな事件や派手なアクションシーンを期待する視聴者にとっては、ストーリー展開が「単調」で「退屈」に感じられることがあります。
特に、起承転結がはっきりした物語や、次々と敵が現れるようなバトルものを好む方には、少し物足りなく映ってしまうのかもしれません。
恋愛描写が「気まずい」と感じる部分
本作の魅力の一つは、中学生のコウと、恋愛に疎いナズナが繰り広げる少し変わった恋愛模様です。しかし、その中には思春期の少年らしい下ネタや、際どい会話が頻繁に登場します。
こうした描写は、キャラクターの純粋さや人間味を表現する要素ですが、視聴する人や状況によっては「生々しくて気まずい」「見ていられない」と感じてしまうことがあります。特に、家族と一緒にリビングで見るには少し勇気がいる内容かもしれません。この「気まずさ」が、一部でネガティブな評価に繋がっているようです。
吸血鬼とキャラクター描写、原作の雰囲気が再現できていないとの声
批判の中には「吸血鬼設定があいまい」「主人公が中学生だから物語が進みにくい」といった声もあります。特に、恋愛や“エロ要素”を期待した視聴者からは物足りなさを指摘されています。そのため、一部の原作ファンからは「原作の持つ空気感が再現しきれていない」「コウのモノローグが減り、心理描写が少し物足りない」といった声が上がっています。
ただし、これは「吸血鬼バトル」や「恋愛サスペンス」を求めた結果とのズレに過ぎません。本作の本質は謎解きではなく、キャラクターの心情や人間関係の描写にあります。コウは思春期特有の不器用さと“考えすぎる性格”から日常に疲れ、夜に惹かれます。そしてナズナとの出会いが、彼の成長のきっかけとなるのです。
絶妙な距離感で描かれるコウとナズナの関係は、多くの視聴者から「尊い」と評されるほどの魅力。本作は、吸血鬼を題材にしながらも、実際には“夜”という舞台で少年が自己を見つめ、人とつながっていく過程を描いた精神的なロードムービーだといえるでしょう。
「打ち切り」の噂はデマ!

「よふかしのうたのアニメは打ち切りになった」という噂を耳にしたことがあるかもしれませんが、結論から言うと、この噂は完全にデマです。
アニメ第1期が少し中途半端に感じられる終わり方だったため、こうした憶測が広まったようです。現に第2期の制作が発表され、2025年夏アニメとして放映されています。
『よふかしのうた』高評価の理由とアニメならではの魅力
『夜』の再構築:圧倒的な映像美とライティング演出
アニメ『よふかしのうた』で最も高く評価されているのが「夜」の表現です。都会の街並みに広がる星空やネオンの輝きは「神がかっている」と称され、実際に“夜更かししながら観ると最高”というレビューも多く見られます。蛍光灯のリアルな光とネオンカラーを使い分けたライティングは、主人公コウの高揚感を見事に映し出しています。
この映像美は背景描写にとどまらず、キャラクターの心情を反映する重要な演出でもあります。制作を手掛けたライデンフィルムは、原作の静謐な雰囲気をより色彩豊かに再構築し、紫や青を基調とした幻想的な“夜”をアニメならではの表現に仕上げました。
「作画を見るだけでも価値がある」と言われるほどの映像美は、本作を語る上で欠かせない最大の魅力といえるでしょう。
Creepy Nutsとの完璧なコラボ
アニメ『よふかしのうた』に欠かせないのが、Creepy Nutsの音楽です。オープニング「堕天」とエンディング「よふかしのうた」は書き下ろし楽曲で、シーンごとに「完璧なタイミング」で挿入され、夜の浮遊感を鮮やかに演出しています。
特に「よふかしのうた」は、原作者・コトヤマがこの曲に着想を得て漫画を描き始めたという経緯があり、作品との親和性は圧倒的です。挿入歌も含めCreepy Nutsのサウンドは、夜の街を駆け抜けるコウたちの姿とシンクロし、物語をただ彩る以上に“もう一人の語り手”として機能しています。
音楽と映像が一体となったこのコラボレーションこそが、本作を「理想のアニメ化」と称賛させる大きな理由のひとつです。
ヒロイン「ナズナ」の圧倒的な魅力
本作の評価を支えている大きな要因が、ヒロインである吸血鬼「七草ナズナ」のキャラクターとしての魅力です。
自由奔放でいたずら好き、コウをからかって楽しむ大人びた一面を見せる一方で、恋愛の話になると途端に動揺したり、実は寂しがり屋だったりと、そのギャップに心を掴まれる視聴者が続出しました。
担当声優である雨宮天さんの、気だるげでありながらもキュートな演技も完璧にマッチしており、「ナズナちゃんが可愛いから毎週見ていた」という感想が非常に多く見られます。
【ネタバレあり】アニメと原作漫画の違い

アニメから『よふかしのうた』に興味を持った方の中には、「原作漫画はどんな感じなの?」と気になっている方もいるでしょう。アニメと原作の主な違いを解説します。
アニメでカットされたエピソード
アニメは全13話という尺の都合上、原作漫画の一部のエピソードやキャラクター同士の細かい会話がカットされています。
例えば、コウが夜の街で出会うOLの白河さんとのやり取りなど、日常を描くサブエピソードが一部簡略化されています。アニメで描かれた物語の骨格は同じですが、原作を読むとキャラクターたちの日常をより深く知ることができます。
原作とはちがう構成
アニメ版『よふかしのうた』は、全体として原作に忠実に描かれていますが、第1期最終回では構成に大きな入れ替えが見られます。具体的には、警察に追われる場面が「キャラクターを助けに行く時」から「ナズナを探す時」へと変更されていました。
この再構成は、物語をスムーズに進めつつ、コウとナズナの関係性を強調するための演出と考えられます。結果として、アニメは単なる原作の再現にとどまらず、映像作品としての完成度を高めることに成功しています。
微細なキャラクター描写と心理表現の違い
原作漫画は、主人公コウのモノローグが多く、退屈さやナズナへの揺れる感情が丁寧に描かれています。一方アニメでは、こうした内面描写の一部を削り、映像表現や声優の演技で補っています。原作は「読む」、アニメは「感じる」といった形で、それぞれ異なる心理描写の魅力を楽しめるのが特徴です。
また、セリフには細かな調整も加えられています。たとえば、原作での「メンヘラさん」という呼び方が、アニメでは「ダル男さん」に変更されました。小さな違いではありますが、キャラクターの印象を和らげ、作品全体のトーンを軽やかに保つための工夫と考えられます。
アニメから原作を読むべきか
結論として、アニメを楽しめた方はぜひ原作を読むことをおすすめします。
アニメでカットされたエピソードや、より詳細な心理描写に触れることで、キャラクターへの理解がさらに深まります。
アニメ第1期と原作漫画の主要な差異比較
変更点 | 原作での描写 | アニメでの描写 | その意図・影響 |
物語の構成 | 警察の追跡シーンは特定キャラクターの救出時。 | 最終話にて、コウがナズナを探すシーンに変更。 | 最終話の物語をスムーズに進め、二人の関係性に焦点を当てるため。 |
キャラクターの呼称 | コウが特定の人物を「メンヘラさん」と呼ぶ。 | コウが同じ人物を「ダル男さん」と呼ぶ。 | 視聢者の印象を調整し、より普遍的なトーンに合わせるため。 |
物語の進行度 | 全200話以上を連載。 | 46話分(約23%)を1クールで映像化。 | アニメ版を物語の「序章」として位置づけ、世界観構築に時間を費やす意図。 |
ネタバレ注意:『よふかしのうた』原作漫画のその後と物語の核心

シリアスな「夜」への変貌
『よふかしのうた』アニメ1期のラスト以降、物語は大きく変化していきます。新たな吸血鬼や、彼らを追う探偵・鶯餡子の登場により、物語は一気にシリアスな方向へ。コウの友人マヒルが吸血鬼と関わり、悲劇に巻き込まれる展開など、人間と吸血鬼の関係はより深く、時に残酷に描かれていきます。
1期で見られた“ゆるやかな夜の空気感”は、実は後半の重厚なテーマや人間ドラマを際立たせるための布石でした。夜の楽しさの裏に潜む未練や後悔といった陰の部分が表れ、物語はより奥行きのあるものへと変貌していきます。
吸血鬼の謎と複雑に絡み合う人間関係
物語が進むにつれ、吸血鬼にまつわる核心的な秘密が少しずつ明らかになります。たとえば「恋をした人間の血を吸うと、その人間は死んでしまう」という噂や、「吸血鬼の弱点は人間時代の思い出の品」であること。そして、ヒロイン・ナズナが実は“吸血鬼と人間のハーフ”であるという出生の秘密も語られていきます。
これらの設定は単なるファンタジー要素ではなく、コウとナズナの関係性に大きな意味を与えます。特に「恋をすれば命を失う」という究極の障害は、二人の絆をより深いものへと変えていきます。さらにナズナの特別な出自は、彼らの関係が従来の吸血鬼の常識を超えた、新しい可能性を秘めていることを示唆しています。
最終話の考察:『追いかけっこ』という結末
物語のラストで、ナズナはコウへの恋心を、そしてコウもまたナズナへの想いを自覚します。ふたりは両思いとなりますが、それは同時に「恋をすれば人間は死ぬ」という吸血鬼の掟――いわば“呪い”を抱えることを意味していました。ナズナはその現実と向き合うため、コウに別れを告げます。そして残された言葉は、「死ぬまで追いかけっこしようね」という約束でした。
この結末は、従来の恋愛物語のような「結ばれて終わる」ハッピーエンドではありません。むしろ、互いを追いかけ続ける関係性を選んだことで、夜の儚さや永遠性、そしてナズナという存在の象徴性が際立ちます。本作が描いたのは「恋の成就」ではなく、「夜の中で見つけたかけがえのない絆」。ふたりの関係は形にとらわれず、常に変化し続ける“夜そのもの”として描かれているのです。
最終章までの主要キャラクターと物語の進展(ネタバレ)
巻数 | 出来事の概要 | 登場キャラクター | 物語における重要性 |
---|---|---|---|
7巻 | ナズナの過去が明らかになる。 | ナズナ、ハル(ナズナの母) | ナズナの出自(ハーフ)が判明し、吸血鬼の設定が深掘りされる。 |
16巻 | マヒルがキクを選び、悲劇的な最期を迎える。 | マヒル、キク、コウ | 人間と吸血鬼の恋の悲劇が描かれ、物語にシリアスな深みを与える。 |
18巻 | コウとナズナが、眷属になると両思いになれないという事実に悩む。 | コウ、ナズナ | 二人の関係性の核心に迫り、最終的な選択を迫られる。 |
19巻 | ナズナがコウに告白。コウも自分の気持ちを自覚する。 | コウ、ナズナ | 恋愛感情が明確になり、物語の最終章へと進む。 |
20巻 | ナズナがコウに別れを告げ、「追いかけっこ」を提案する。 | コウ、ナズナ | 従来の恋愛物語とは異なる、作品独自の哲学に基づいた結末を迎える。 |
『よふかしのうた』アニメ第3期は?今後の展望
アニメ第3期はあるのか?最新情報と今後の展望
気になるのは「アニメ第3期はあるの?」という点ですよね。現時点では公式から続編に関する発表は出ていません。ただし、原作はすでに完結しており、アニメ化されていない後半のストーリーも数多く残されています。そのため、素材的には第3期を制作する十分な可能性があるといえるでしょう。
今後の展開は、円盤や配信の売上、原作人気の継続といった要素に大きく左右されるはずです。もし3期が実現すれば、原作後半のシリアスで深みのあるエピソードが描かれ、ファンにとって待望の展開となることは間違いありません。
Season2の展開予測と第3期の可能性
第1期が原作46話までを描いたことから考えると、第2期はおそらく原作10巻前後(約100話付近)まで進むと予想されます。この範囲には、探偵・鶯餡子の登場や吸血鬼の弱点の謎、そしてナズナの過去に迫る重要なエピソードなど、物語の核心に触れる展開が盛り込まれています。
また、原作は200話以上に及ぶ長編です。そのため、第2期が1クール(全12話)で放送される場合、第3期の制作はほぼ不可欠と見てもよいでしょう。もちろん現時点で公式の発表はなく、確実な情報は出ていません。ただし、作品の構造や原作人気を踏まえると、Season2の成功が次の展開を決定づける大きなカギになるはずです。
TVアニメ『よふかしのうた Season 2』基本情報
まとめ

『よふかしのうた』は、一部のネガティブな評価だけで切り捨ててしまうには、あまりにも惜しい魅力を持った作品です。もしあなたが、日常の喧騒を忘れさせてくれるような、エモーショナルな雰囲気に浸れるアニメを探しているなら、きっと最高の作品になるはずです。
まだ見ていない方は、ぜひ一度その独特な夜の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。きっと、あなたも理由もなく夜に散歩したくなるはずです。
『よふかしのうた』1期、2期は、アマプラ、DMM TV、U-NEXTなど配信動画サービスで視聴可能です。
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